フューチャーマッピング

明けましておめでとうございます。
大晦日から元旦にかけて家族で那須に泊まり、初日の出を温泉から拝むという贅沢をさせて頂きました。
心もからだもリフレッシュした気持ちで、さて今年はどんな年にしようかと、思いを巡らせています。

昨年末から、「ストーリー思考」という本を読んでいます。
物語の創作によってアイデアを飛躍させ、行き詰まっている現実の課題に対処するという内容ですが、とても面白いです。
著者の神田昌典氏が、マーケターとして15年間にわたって販売企画などを手掛けた後に、うまく売上があがったものとそうでなかったものの違いを分析して、成功したときの思考プロセスをチャート化しながら開発した手法だそうです。

「物語を通じて、自分の内面に深く入っていくことで、今まで気づくことのなかった自分の才能や組織のリソースを発見」するという仕組みで、物語の創作方法については「美女と野獣」などを例に挙げ、飛躍的なアイデアの出し方なども含めて実践的に教えてくれます。
単純に「現実の課題解決にも物語は有効です。物語をつくってみましょう」ということではなくて、現実行動を促す具体性あるメソッドとして、とても巧みに構築されています。

例えば、「120%ハッピーにしたい人」をひとりだけ思い浮かべて、その人が何日か後にあなたに向かって言う感謝のことばを考えるという設定方法もそのひとつ。それが物語のエンディングシーンとなり、そこから現実(いま)までのフローを辿るのですが、この「120%ハッピーにしたい人」というのがひとりだけ、という点がミソだと思うんです。というのも、「120%ハッピーにしたい人」を思い浮かべる思考作業自体も、自分が何を解決したいのか、という問題と直結していいて、これが複数の人になってしまうと、たぶん課題達成へのモチベーションがぼやけてしまうんですよね。
そして、「120%ハッピーにしたい人」からの感謝のことばを想像し、それを達成するための行動を生み出すこと、つまり一見して利他的な行為が、結果的に自分のメリット(課題解決)へコミットするという仕組みが素晴らしいですよね。
メソッドの中には、これ以外にもそれこそ色々な「クリエイティブ」な工夫が施されていて、発案の過程の中でも著者の方は相当ワクワクな「フロー」の状態だったんじゃないでしょうか。

というわけで、僕も新年からストーリーを練り上げて、つねにワクワクしながら仕事や生活に没入できればと思っています。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。

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